ESD会員による質問の回答
(クラブ員のうち女性、男性数名の方から回答をいただきました。)
- Q怖いことないですか?
- 女1/いつも少し恐怖心はありますが,それを何倍も上回る楽しみと喜びがあり
ます。それに,少しくらいの恐怖心がある方が無理をせず,安全に飛ぶことが出来ると思
います。
- 男1/初めて高高度(>500m)を飛んだときは、一瞬恐いと思いました。しかし、
それよりも感激の方が大きくて、恐怖など吹き飛んでしまいます。それに、初めは大気
の安定した状態にしか飛ばせてもらえなので、徐々に慣らされていきます。
- 女2/自分の翼(キャノピー)を信じているので大丈夫。キャノピーは自分を大空
の素敵な世界へ運んでくれる安全な翼です(無理をしなければですが…)。それに大空の
素敵な世界が怖さなど吹き飛ばしてくれるでしょう。
- 男2/ないことはないです。まだ恐い目にあうほど飛んでいませんが、見ていて
「うぉっ!こえ〜」と思うことはあります。でもそれもうまくなるとスリルに変わるんだ
と信じています。
- 男3/始めのうちは怖い時もありました。でも慣れました。
- 男4/私は恐がり屋です。だから安定した時しか飛びません。また、ダミーのフライト(上級者による様子見のための飛行)を参考にしてから飛び出すようすると少し安心ですよ。
- Qやってみたいとは、思うのですが一人では行きにくいです。
- 女1/そうですね。でも,長く続けている人たちは皆最初は一人の人が多いですね。新しい環境でまだ見ぬ友達がいっぱい両手を広げて待っています。
- 男1/1人で来た人の方が続くようです。それに、ESDでは20歳〜60歳超えまで会員が揃っていますので、直ぐに仲間が出来るでしょう。また、パラグライダーはみんなが協力して初めて楽しめるスポーツですので、そうならないとやっていけません。
- 女2/やってみたいと思うのならば、やってみなければ!思っているだけでは何も変わりませんよ。空を飛べることというのは本当にいいものですよ。いろんな発見ができるし、一度は体験してみるべきだと思います。私も、一人で行きはじめました。確かに未知の世界に足を踏み入れるのには勇気が入りましたが、行ってみれば空を飛ぶという共通の楽しみをもった仲間がいっぱいです。すぐにみんなと友達になれますよ。
- 男2/私もそうでした。でもやってみて「なんでもっと早く始めなかったんだろう」と後悔しています。
- 男3/誰かを誘って一緒に行けばどうでしょうか。でも一人で行っても楽しいと思います。
- 男4/勇気を出して来て下さい。人生いつもチャレンジですね。職場や学校の仲間とは違った世界ですから不安はあるでしょうが、新しい社会が待っていますよ。
- Q親から反対されています。
- 女1/どんなときが危険なのか。無理をせず普通に自分にあった飛び方をすれば、他のスポーツと比べてみても危険率は少ないことをよく理解してもらいましょう。
- 男1/親も一緒に連れてきては如何でしょう。家族揃って体験される方も居られます。親の方がハマルかも知れませんよ!?ESDには60才以上から始められた方もいます。
- 女2/反対されたからってやめていては…自分の気持ちを大切に行動したほうがいいと思いますよ。
- 男2/私は反対されていません。
- 男3/大変ですね。どのくらい反対されているのか分かりませんけど、無視できる程度でしたらやってもいいのでは。強く反対されるんなら辞めるしかないですね。
- 男4/私の親も反対しています。でも、パラしています。最初の地上練習からその日どんなことがあったなど、いつも報告をすれば、しっかり基礎練習を経て無理をせずに飛んでいるんだと、親も寛容になって来るのではないでしょうか。
- Qテニスもしたいし、スキーもしたいのですが、
- 女1/人と比べることは何もありません。自分のペースで自分の楽しみ方で飛べばよいのです。他の楽しみを切り捨てる必要は全然ありません。
- 男1/パラグライダーは自然が相手のスポーツです。天候、特に風が良いときでなければ飛べません。風待ちの時は、みんなで色々スポーツして遊ぶことになります。まあ、中には寝て待つ人も居るようですが・・・。
- 女2/パラをしながらテニス、スキーをしている人はたくさんいます。パラも趣味の中の一つですからね。テニスやスキー以外の他の趣味との共立も出来ると思いますよ。
- 男2/私もしたいし、もちろんテニスもスキーも楽しいのですが、今はパラが一番楽しいです。また、パラの人たちは根っからの遊び好きみたいで、みんなでスキーに行ったりもするようですからその辺は心配なさそうです。
- 男3/なんでも、どんどんやればいいのではないでしょうか。強制ではないので自分の好きなようにすればいいのです。
- 男4/パラグライダーは、ある意味で感覚で飛ぶスポーツのようです。自分の体が忘れないように定期的な練習や飛行に心がけましょうね。また、テニスもスキーも大いにしましょう。
- Qデートができなくなります。
- 女1/上述の答えとほぼ同じですが・・・二人で出来ればベストでしょうね!
- 男1/彼氏、彼女も巻き込みましょう。空の上でのデートも良いですよ!?
- 女2/そんなことはないでしょう。彼氏、彼女もさそってパラで遊びましょう。
- 男2/これって… 心配ありません。
- 男3/それは自分で考えて決めないと仕方ないですね。
- 男4/パラグライダーは、集中して練習すると覚えが速く同期の練習生とも差が出てくるところです。あまり練習の期間を開けると、再度、ゼロからの出発になりますが計画的にデートとの両立をしてはどうでしょうか。
- Qお金がかかるのでしょう!?
- 女1/そうですね。テニス等に比べると高いです。でも今は中古機もたくさんあり,技術の上達と自分の好みでそういう中古機を上手に利用するとよいと思います。
- 男1/確かに初期費用は、馬鹿になりません。何から何まで新品で揃えれば、40〜50万円は確実にかかるでしょう。ですが、一旦揃えてしまえば、後は殆どお金は必要有りません。スキーを初めて年に3、4回1〜2泊のツアーに行くことを考えれば、2年間程度でかかる費用は変わりません。また最初は中古で揃えることも可能です。その場合、20〜30万円で揃えることが可能です。
- 女2/遊びにはお金はかかるものです。パラグライダーは年中楽しめる遊びですから、トータルで考えるとそんなにお金のかかる遊びではないと思いますよ。考え方をちょっと変えてみましょう。
- 男2/かかります。でも他の遊び(スキー、車)などと比べてあんまり変わらないようにも思います。
- 男3/うん。続けていけば、新しい機体が欲しくなり結構かかります。初期投資が結構大変。最低限の装備で安くても20万はいると思います。普通は30万くらいかかると思います。いろんなものを買ったらいくらあっても足りません。
- 男4/ゴルフに行けば1回1万円、月4回行けば4万円、1年間で48万円。と計算ではこうなりますが、どれだけ満足するかを数字では現せないですね。パラグライダーは楽しいと思いますよ。
- Q空中でパニックになったらどうしたらいいのでしょうか?
- 女1/とにかく,常に慌てないことです。最大の敵は「自分の気持ち」です。パニックの時にこそ落ち着いて今まで教えてもらったことをすれば大丈夫です。最大の味方はそういう経験です。自然は偉大です。
- 男1/そうならないように、徐々にレベルを上げていきます。最初は手放しでも飛べる条件でしか飛ばしてもら えません。しかし、パニックに陥りやすい人は、やめた方が無難かも知れません。でも、あなたの気持ち、飛びたいと 思うことが夢のかなう第一歩です。
- 女2/空中で自分の身を守れるのは自分自身の判断と操作です。だから、そういう時こそ、けっこう冷静になれるものですよ。また、そんなときのためにシュミレーションで勉強することができます。
- 男2/「自動車運転中にパニックになったら」という質問と同じで、うまく対処するしかないのではないでしょうか。
- 男3/適当に対処するしかない。
- 男4/どのような時にパニックが起こるか想定してみましょう。@グライダーが折れたり、潰れたりする。A乱気流に入りグライダーが不安定になる。B旋回するためのブレークが操作不能になる。C座席のポジションや留め金が不安定。などでしょうか。こういった場合には、冷静になり練習のことを想い出すのです。それでもダメならレスキューパラシュートに手をかけましょう。ちなみに私は、飛行中30分毎にレスキューパラシュートの位置をいつも確認しています。
- Q空中で潰れたら、落ちますか?
- 女1/どのくらいの高さかにもよりますが,高さがあればほとんどの場合回復します。
- 男1/最初に乗る機体は、潰れても自然回復する安全性の高いものを使用します(初級・中級機)。回復までの間に高度を大きくロスすることはありますが、高高度であれば問題有りません。かえって、テイクオフ直後やランディング中など、対地高度の低い時の方が危険です
。最悪、レスキューパラシュートも有りますが、開傘作業に入るときに対地高度が100mぐらい無ければ安全にはランディングは出来ないでしょう。
- 女2/最近のキャノピー(グライダー)は良くできているようですから、もし潰れても、変なことをしなければ回復してくれるみたいです。それに、無理をせずフライトするのであれば潰れることはあまりないですよ。(私もパラを初めて2年になりますが、未だに潰れたことはありません)
- 男2/潰れたことがないのでわかりませんが、ほとんどが回復するのでは。
- 男3/つぶれ具合にもよるけど大丈夫ですよ。
- 男4/全部潰れたら落ちるでしょうね(高度をなくすという意味で)。ほとんどの場合、潰れたとしても翼の半分ぐらいは形成されて活きています。半分あれば十分な高度保持ができます。活きている方からは潰れた方に向かって内部の空気が流動していき自然に復元するようになっていますので大丈夫と思いますよ。
- Qいつから始めたらいいのでしょうか?(スクールに入る時期)
- 女1/いつからでも構いません。あなたが思いついたときがその時です。
- 男1/基本的にはいつでもOKです。フライトエリアは山岳部に有ることが多く、エリアによっては冬季に閉鎖になるところも有ります。ESDでは冬季に使える良い練習場が無いため、春から秋までに始めるのが良いでしょう。
- 女2/いつからでも始められますが、きちんと練習してから飛びたいと思えば春先から始めるといいと思います。そうすれば、気候の良い秋には自信をもってバンバン飛べますよ。
- 男2/いつでも大歓迎みたいですが、春先をおすすめします。その前だと寒いしね。
- 男3/いつでもいいです。おすすめはと聞かれたら4月と答えますね。
- 男4/まずは、練習内容をみてから判断しましょう。それで、ますます好奇心が湧いてきたらコーチと次回の練習日の調整をしてから始めましょう。肝心なのは、いかに自分のテンションを高く維持できるかということですね。
- Q毎週は行けないのですが、
- 女1/「4の答え」とほぼ同じです。・・・が、最初は出来るだけ詰めて来る方が教られたことが、早く体で覚えやすいとは思いますが。
- 男1/3〜4カ月も空いてしまうようなことが無ければ問題有りません。やはり経験がものを言うスポーツですので、進歩の度合いは遅くなるかも知れませんが、焦る必要は有りません。ゆっくりと楽しみながら上達して行けば良いのです。
- 女2/続けて練習に行けるのがBestですが、続けていけなくてもちょっとずつでも練習を重ねていけば大丈夫です。
- 男2/毎週行けるか?という質問と毎週飛べるか?という質問を考えた時、この2つは同じではないことに注意すれば、毎週行ってます。
- 男3/無理をしなくてもいいです。早くうまくなりたかったら来たらいいし、ゆっくりマイペースで楽しみながらやりたかったら気が向いたときだけ来ればどうですか。強制ではないですから。
- 男4/毎週行ければいいのでしょうが、いろいろ事情もありますよね。行けないというよりも「次はいつ行ける。」ということで予定を立ててはどうでしょうか。
- Q平日が休みなのですが/不規則な休暇なのですが
- 女1/インストラクターと相談すれば、ほとんど大丈夫だと思います。
- 男1/ESDでは、スクールは平日しか休めない人には受講者が1人でも開講しています。(しかし、高高度フライトをするようになると、最低2人以上のパイロット証保有者がいないと飛べないので、土日、祭日以外のフライトは難しいかもしれません。)
- 女2/平日の講習もありますから心配はいりません。不規則な休暇でも、土日はもちろん平日もその休暇にあわせてやさしいコーチが講習に連れていってくれますよ。まずは、お問い合わせ下さい。
- 男2/ペースは人それぞれなので、休みの時にやればいいと思います。
- 男3/始めのうちの練習は平日でも親切に指導してくれます。でも、高いところから飛ぶのは平日は難しいかも。
- 男4/コーチと相談すれば、平日でも練習可能だと思いますよ。
- Q怪我をすることはありませんか?
- 女1/どのスポーツでも同じことだと思いますが,怪我はいくつかの悪条件が重なっています。このスポーツが特に怪我が多いことはありません。ただし,過信や無理は禁物です。
- 男1/自分の技術を過信せずに、無理をせず、基本に忠実に、常に安全サイドに心掛けていれば、まず怪我をすることは無いでしょう。ただし、自然が相手のスポーツです。いつ気象条件が変わるかも知れません。絶対に怪我をしないとは言えません。
- 女2/練習場では最初は擦り傷、軽い打撲は、つきものです。でも、そのうち上手くなっていきますから、怪我することも少なくなっていきます。また、高高度のフライトが出来るようになっても無理と油断をしなければ大きな怪我をすることはないでしょう。
- 男2/私はパラ以外で良く怪我をします。例えば風待中のバスケで怪我をしたり、マウンテンボードで転んだり…
- 男3/あります。すり傷から骨折までいろいろです。
- 男4/油断すると怪我をしますね。練習にも気合いを入れて行きましょう。
- Qすぐに一人で飛びたいのですが、
- 女1/きちんとスクールに入り所定のコースを拾得しないといけません。それは,あなたしだいです。
- 男1/パラグライダーは道具さえ有れば、比較的簡単に飛ぶことが出来ます。しかし安全に飛び、安全に降りるためには、やはり訓練が必要です。スクールに入ることをお奨めします。早ければ1〜2カ月で高高度フライトが出来るようになるでしょう。
- 女2/すぐに一人でというのは無理でしょう。空を飛ぶ感じを体験したければタンデム(コーチと二人乗り)の体験フライトもありますから、それで体験してきちんと練習して自信を持って飛べるほうが楽しいと思いますよ。
- 男2/一人でいきなり高高度を飛ぶのは命知らずだと思いますが、斜面を滑空するのであれば一日体験コースで一人で飛べます。
- 男3/飛ぶのは勝手ですが、どうなっても保証できません。それにスクールに入っていてバレたら除名されるかもしれません。自分の私有地で飛んで降りるんなら誰も文句はないでしょうが。
- 男4/「すぐに」のニュアンスが問題ですが、来てすぐというわけにはいけません。パラを甘く見てはいけません。人より早くというのでしたら、練習あるのみですね。
山野コーチとのQ&A
回答は、愛媛スカイダンサー(ESD)の山野好喜(やまのよしき)会長によります。
この他いろいろな疑問質問等がありまし たらお寄せ下さい。1996.7.9
パラグライダーは、安全ですか?
危険です。でも99%まで、安全にすることができます。
一人で飛べるようになるのには、何日かかりますか?
個人差がありますが、週末毎の練習として、早い方で約3ケ月程度を見込んで下さい。
程度の問題ですが、初日から1人でも飛べます、自分の判断で飛行できることを見込んでの約3ヶ月です。装備にかかる費用はトータルでいくらですか?
装備の内容にもよりますが、約40万円程度でしょうか。
どのような免許が必要ですか?
免許はありません。JHFの発行する技能証があります。
体重制限などありますか?
あります。あまり軽過ぎる人は、別にウエイトを搭載して飛んで下さい。
運動オンチですが、大丈夫でしょうか?
特に問題はありません。やる気と体力と粘り強さがあれば大丈夫です。
高所恐怖症ですが、大丈夫でしょうか?
高所恐怖症の方でなくても、飛行中にパニックになりそうな方は、ご遠慮下さい。
練習においては地上訓練から、徐々に高高度になっていきます。そのうち慣れます。-
どうすれば、できますか?
今すぐにパラグライダースクールに問い合わせてみて下さい。
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